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時々書く読書感想blog

[日本SF][海外SF]SFマガジン編集部『SFが読みたい! 2013年版』 感想

昨日、地元・西荻窪の本屋を廻って三軒目の書店で購入。

SFが読みたい! 2013年版

SFが読みたい! 2013年版

ベストSF2012

SFが読みたい!』となれば、何はともあれ、まずは年間ベスト。
海外・国内とも、ベスト5くらいまでしか意識してなかったなぁ。そのベスト5も、半分くらいしか読んでなくて、残りは積読とか購入予定。まあ、これからのんびり楽しませてもらいましょう。

ベスト5以外の作品ともなるとなかなか全ては読めなさそうだけど、『SFが読みたい!』の紹介やネットでの評を読むと、特に下の作品は読みたくなっている。

  • 神林長平『ぼくらは都市を愛していた』(国内9位)
    • 神林長編はやはり必読、ということで。
  • 小川一水<天冥の標シリーズ>(V巻が国内15位)
    • 最近出たVI巻のネットの評を見ると、みな熱い! シリーズものは続きが気になって辛いから完結してから読も〜、などと思っていたのだけど、この熱さ、読みたい!
  • 水見稜『マインドイーター[完全版]』(国内17位)
    • 学生時代にSFMで読んでいて文庫化さらた時も買ったんだけど、やはり完全版を買わねば。作者あとがきに飛浩隆日下三蔵の解説まで付いているとなれば、なおさら。
  • ジェミシン『世界樹の影の都』(海外19位)
    • ランキングだけでサブジェンル別ベスト(国内&海外ファンタジィ)でも取り上げられている作品。あらすじを読んでなんだかピンと来るものがあるんだよなぁ。

特別鼎談 円城塔×宮内悠介×長谷敏司

国内ベスト1,2,3位作品の著者3人による鼎談。
円城塔による伊藤計劃作品のストーリー構成に関する簡単なコメントがおもしろかった。長谷氏は、「これまでに書いた小説のなかでは、もっとも厳しい話」を早川書房から出す予定とのことで、楽しみ。

SF出版各社2013年の刊行予定

これこれ、これが楽しみなんですよ、と。

  • 早川書房
    • 昔にも書いた記憶がある『星海の戦旗V』は今年はホントに出そう。天冥の標はVII巻が出るようだけど、それまでに追いつけるか。冲方丁『マルドゥック・アノニマス』、飛浩隆『零號琴』が本当に出たら即買いだな。日本SF作家クラブ編の『日本SF短編50』も買いたいし。うーむ。
    • 海外はコニー・ウィリス『オール・クリア』が出たら『ブラックアウト』から一気に読みたいところ。ミエヴィルは文庫もSFシリーズも出るようだし、クリストファー・プリーストも? なんだか財布が心配になるなぁ。
  • 光文社
    • まさかのSF宝石復活宣言。短篇集形式というので納得。ラインナップは出てないけど、SF宝石っぽく海外SFの短篇集になるといいなぁ。

早川さん

『早川さん』は3ページ6編掲載。なんと! 量子さんもKindle購入。当然PWだよね〜。

物故作家ブックガイド & 作家別日本SF最新ブックガイド150

物故作家〜は、ブラッドベリ、マキャフリィ、ストルガツキーの作品紹介。これ自体はいいんだけど、海外SF紹介はこれだけ??? 日本SFと扱いが随分違う。今の日本のSFシーンは、国内作家に支えられているというのが如実。なんか、海外SFはどんどん濃さが濃縮されていっているような気がして不安だなぁ。新しい海外SFファンが育っているのか、市場としてどうなっているのか、大変気になる今年の『SFが読みたい!』。

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