メディヘン5

時々書く読書感想blog

鶴田謙二『Forget-me-not 1』 のんびリズム in ヴェニス

鶴田謙二の最新作、と言っても出たのは昨年9月。気がつかなかったのは不覚、という気もするが、手に入る本は買う・入手困難本はハナからあきらめる、と決めた作家だから、まぁいいか。なんか、そんな感じが似合うように思う、作家さんなのだった。

Forget−me−not 1
Forget-me-not 1
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 1
鶴田 謙二
講談社 (2003.9)
ISBN : 4063347516
価格 : ?900
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■あらすじ

時は現代、舞台はヴェニス。名探偵一族の暫定相続人・伊万里マリエル嬢と快盗ベッキオの対決を描く……のだが、そこは一筋縄ではいかない鶴田調。ヒロイン・マリエルは、おでこがキレイでグラマーな正調鶴田美人だが、やる気と才能が有るのか無いのか組み合わせ4通りのうちのどれでしょう、という状態のヒトなので、ストーリーは進んだような進まないような、よくわからん状態。まあ、このぼやっとしたところが絵に合っていていいのですが。続きが読みたい、とは思うけど、期待しちゃいけないんだろうなぁ。

■感想

1997年?2000年の連載に加筆修正を3年かけたということらしい。ストーリーの方は上記の状態だが、絵の方は手間がかかっている。たとえば、表紙の裏にも別のカラー・イラストがついており、リバーシブルで使えるという凝りよう。

ストーリーと絵がマッチして、なんとも言えないのんびりした雰囲気が○。