メディヘン5

時々書く読書感想blog

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田陸『六番目の小夜子』 a boy meets a girl

『球形の季節』がおもしろかったので、続けて恩田陸の小説を読むことにした。最近の作品へ進むか(というか、どうもSFっぽい要素が強いらしい『光の帝国』を読むか)どうか迷ったのだが、『球形の季節』が第二作だということなので、折角だから有名なデビュ…

恩田陸『球形の季節』

このあいだ、たまたま家族で本屋に寄った際、各自何か本を買うか、ということとなった。カミサンが選んだのは桐野夏生『グロテスク』、ムスメはあさのあつこ『The Manzai 3』、ムスコはマンガとゲームの攻略本はだめよ、となったらふて腐れて何も選ばず。自…

フィリップ・ホセ・ファーマー『緑の星のオデッセイ』 落丁ぅ〜〜?!

以前、会社が早く引けて荻窪のささま書店に寄った際に買った本。この、ささま書店と言う古本屋がなかなかの癖もの。荻窪あたりの古本屋としては、結構広い方で品揃えも豊富であり、ファンも結構いるらしい。はてなダイアリーにもキーワード登録されている(…

ピーター・メイル『南仏プロヴァンスの12ヶ月』『南仏プロヴァンスの木陰から』

前の記事3件の“シャクルトン/エンデュランス号”モノを買ったあとに思ったのは、「南極遭難モノを続けて読んだら、きっと暖かいところの話が読みたくなるだろうなぁ」などということ。ちょうど、BlogPeople経由で“「南仏プロヴァンスの12か月」ピーター・メイ…

エリザベス・コーディー・キメル『エンデュアランス号大漂流』

シャクルトン本第3弾。エンデュアランス号大漂流posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11エリザベス・コーディー・キメル〔著〕 / 千葉 茂樹訳光文社 (2006.7)ISBN : 4334784348価格 : ¥620通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細…

アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』

シャクルトン本第2弾。第1回のランシングの本と一緒に買っていたのだが、読むのは後にした。本人がカッコ付けて書いていて、第三者の評価が全然違ったら、幻滅しちゃっていやだなぁ、と思ったため。エンデュアランス号漂流記posted with 簡単リンクくん at…

アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』

キム・スタンリー・ロビンスンの『南極大陸』では、南極探検黄金時代、すなわち20世紀初頭の南極点初到達が競われていた頃の南極探検の逸話が、いくつも紹介されている。『南極大陸』自体、南極圏での遭難とサバイバルがテーマの一つになっているし、また、…

リック・ヤンシー『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』

大先輩・堺三保氏の翻訳新作が出た、ということで購入。表紙は西島大介氏。カバーを取った本体の装幀は、アメリカの本のようなデザインに西島氏のカットを小さくあしらった、ちょっと凝ったもの。アルフレッド・クロップの奇妙な冒険posted with 簡単リンク…

大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!リターンズ』

楽しませてもらった『文学賞メッタ斬り!』の続巻が出るということで、当然購入。文学賞メッタ斬り!リターンズposted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 6大森 望著 / 豊崎 由美著パルコ (2006.8)ISBN : 4891947411価格 : ¥1,680通常24時間以内に発送します…

ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』 シニカルお笑いスペオペ

『カズムシティ』の分厚さにさすがに食傷気味。SF読むのは間をとろうかと思ったのだけれども、買ってあった本書をここで放っておいたら、買ったこと自体忘れてしまいそうだったので、一気に読んでしまうことにした。結果、大正解。『カズムシティ』より、よ…