メディヘン5

時々書く読書感想blog

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

町井 登志夫『爆撃聖徳太子』 絶叫厩戸皇子

知らない作者だし、普段、こういうタイトルの小説は(なんかいかがわしくて ^^;)買わないのだが、記念すべきbk1への初注文の際に「SF」のページで紹介されていたため、ふと購入。平積みを手にとって、ついつい買ってしまうようなものか。爆撃聖徳太子posted…

上田早夕里『火星ダーク・バラード』 若い火星

第4回小松左京賞受賞作。上記記事を拝見して興味を惹かれ、bk1初注文時に購入。この時は、あれやこれや一度に1万円も買ってしまったのであった。貧乏性で文庫や新書ばかり買っている自分としては珍しいこと。火星ダーク・バラードposted with 簡単リンクく…

ピーター・F.ハミルトン『マインドスター・ライジング』 鶴田表紙で購入

創元SFは最近扱う作家数がとみに少ない分、厳選しているんだろうなぁという思いと、鶴田謙二の表紙に惹かれて購入。マインドスター・ライジング 上posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30ピーター・F.ハミルトン著 / 竹川 典子訳東京創元社 (2004.2)ISB…

佐藤賢一『オクシタニア』 南仏は雅な世界

推理小説はほとんど読まないのだが、なぜか笠井潔の<矢吹駆シリーズ>だけは、全巻集めている。その第2巻『サマー・アポカリプス』は、南仏一帯を舞台とし、キリスト教の異端として中世に滅ぼされた“カタリ派”をモチーフにしている。『サマー・アポカリプス…

冲方丁『微睡みのセフィロト』 冲方的様式美の世界

『マルドゥック・スクランブル』日本SF大賞受賞記念、ということで昨年末に購入したものの、なぜか手につかず放っておいたもの。ようやく読みました。微睡みのセフィロトposted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30冲方 丁著徳間書店 (2002.4)ISBN : 41990510…

ターニャ・ウスヴァイスカヤ『ノルシュテイン氏の優雅な生活』 巨匠の日常スケッチ

馴染みの本屋で平積みになっていた、きれいな黄色の表紙の新書。手にとったら、素朴なイラスト満載だったため、なんだか嬉しくなって衝動買い。ノルシュテイン氏の優雅な生活posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.27ターニャ・ウスヴァイスカヤ著/ 〔児島 …

岩本隆雄『イーシャの舟』 2巻目も読まなければ・・・

『星虫』『鵺姫真話』から続く連作シリーズの3冊目。1作目しか読んでいないのに、平積みが眼に入ったせいで、なぜか買ってしまった。イーシャの舟posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30岩本 隆雄著朝日ソノラマ (2000.11)ISBN : 425776919X価格 : ?650通…

ルイス・シャイナー『グリンプス』 60年代ロックSF

これも、『間取りの手帖』と同じく、しばらく本屋の棚に寝かせて、横目で窺っていたもの。ある日、内なる何かが熟して購入。しかし、今度は自分の本棚に放っておいて、またまた熟成。先週、ようやく読む気になった。読み始めれば、一気に読んじゃうんだが………

オースン・スコット・カード『シャドウ・オブ・ヘゲモン』 <エンダー>シリーズ第6作

『銀河英雄伝説』のファンなら、乱世における天才的な軍略家や政略家の活躍を描いた物語のおもしろさをよくご存知だろう。この物語は、未来の地球における天才的戦略家同士の知能戦・心理戦を主題にしており、その駆け引きをたっぷり味わえる。(ただし、宇…