メディヘン5

時々書く読書感想blog

2006-01-01から1年間の記事一覧

とりあえず。

メディヘン3というブログで、SF、ノンフィクション系を中心に雑多な本の感想、紹介を書いています。はてなを何に使うかは、思案中。

チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』今度は爆弾だ!

ハヤカワ文庫SF、2006年12月の新刊。イーガン『ひとりっ子』と同時刊行とは、この年の瀬にうれしい悲鳴、というのはオーバーか。どちらを先に読むか迷ったが、何も考えずに楽しめそうな(笑)こちらを先に読むことにした。アイアン・サンライズposted with …

冲方丁『マルドゥック・ヴェロシティ 1-3』ノーバディ・ノーウェア

三巻連続刊行の後、まとめ買いして通読。勢い余って<スクランブル>三冊まで読み直してしまった。年末のゴタゴタで、ようやく感想が書けた……マルドゥック・ヴェロシティ 1posted with 簡単リンクくん at 2006.12.24冲方 丁著早川書房 (2006.11)ISBN : 4150…

bk1ポイントで寄付

このブログで参加しているアフィリエイト、bk1ブリーダー・プログラムでもらえるポイントをそのまま寄付できるようになったのに気づきました。寄付先は、骨髄移植推進財団【骨髄バンク】・日本盲導犬協会・赤い羽根共同募金から選択。一口300ポイント単位(1…

ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』暗鬱さの魅力

ジャック・ヴァンス・・・・・・“あの”が付くような伝説的SF作家だと思うのだけれども、今ひとつ作品の印象が無い。昔々に<魔王子>シリーズを読んだはずなんだが・・・・・・そのヴァンス作品の新装刊ということで、期待して読んでみた。竜を駆る種族posted with 簡単…

ウォルター・ウェストン『日本アルプスの登山と探検』

別に登山好きというわけでもないのだけれど、探検物の古典を読みたくなって、岩波文庫の中で目についた本書を購入。日本アルプスの登山と探検posted with 簡単リンクくん at 2006.12.10ウェストン著 / 青木 枝朗訳岩波書店 (1997.6)ISBN : 4003347412価格 : …

加藤則芳『日本の国立公園』

知人が蔵書を処分するという中から、攫ってきたものの一冊。日本の国立公園posted with 簡単リンクくん at 2006.12. 4加藤 則芳著平凡社 (2000.12)ISBN : 4582850677価格 : ¥798通常1-3週間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るAmazon,…

飛浩隆『グラン・ヴァカンス』『ラギッド・ガール』官能・間脳・感応

<廃園の天使>シリーズ第二作目の『ラギッド・ガール』ようやく読了。短編の二本目(表題作の「ラギッド・ガール」)まで読んだところで、一作目『グラン・ヴァカンス』を読んだときの感覚を結構忘れているのに気づき、こりゃもったいないと慌てて同書から…

BlogPeopleから"i-know"に変更

普段拝見しているブログの更新把握とリンク集を兼ねて、BlogPeopleを利用してきた。しかし、BlogPeopleにping送信を行っているブログしか、更新状況が把握できないところがどうにも不満で、一度、アンテナ式のものも試してみたいと思っていた。そんなある日…

支倉凍砂『狼と香辛料』今年度ランキング1位!?

ひさびさにライトノベルを読んでみるかと思っていたところ、タイトルが印象的な本書が眼についた。どうもネットでも好評みたい(たとえば、「狼と香辛料 支倉凍砂 電撃文庫」:TALKING MAN)なので読んでみた……のだが、なんと『このライトノベルがすごい! …

秋山岳志『英国運河の旅 ナローボートでゆっくり、のんびり田園めぐり』

青空と緑の組み合わせというのは、なかなか素敵なものです。夏の英国の田園地帯というのは、まさにその魅力を満喫できるようなイメージがあります。青空と緑の魅力を楽しむには、『歩く』というのが基本でしょうけれども、英国の田園地帯を楽しむためにピッ…

恩田陸『光の帝国』とゼナ・ヘンダースン<ピープル>シリーズ

ゼナ・ヘンダースンの<ピープル>シリーズはわりと好きなほうなので、同シリーズにインスパイアされて書かれたという『光の帝国 常野物語』を読むのを楽しみにしておりました。光の帝国posted with 簡単リンクくん at 2006.11.22恩田 陸著集英社 (2000.9)ISB…

笠井潔『オイディプス症候群』 <矢吹駆>シリーズ第5作

ミステリーはほとんど読まないのですが、なぜか、この笠井潔<矢吹駆>シリーズと北村薫<円紫さんと私>シリーズだけは全部読んでおります。とは言っても、文庫・ノヴェルズにならないと読まないのですが。オイディプス症候群posted with 簡単リンクくん at…

野中郁次郎『アメリカ海兵隊 - 非営利型組織の自己革新』

経営論やナレッジマネージメント関係で知った野中郁次郎氏が、アメリカの軍隊組織について、どう書いているのか気になって読んでみた。アメリカ海兵隊posted with 簡単リンクくん at 2006.11.13野中 郁次郎著中央公論新社 (2000.5)ISBN : 4121012720価格 : ¥…

伊藤礼『こぐこぐ自転車』歳をとってもダイジョーブ

久々の自転車本。こぐこぐ自転車posted with 簡単リンクくん at 2006.11.11伊藤 礼著平凡社 (2005.12)ISBN : 4582832997価格 : ¥1,680通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るAmazon■内容大学退官を期に自転車趣味に目覚めた著…

デザイン変更

blogのデザインに飽きがきたので、変更することに。jugemのユーザ間共有テンプレート集の中のgauchoさんという方が作られたものに手を加えて作成。

ジョン・C・ライト『ゴールデン・エイジ 1 幻覚のラビリンス』

ゴールデン・エイジ 1posted with 簡単リンクくん at 2006.11. 6ジョン・C.ライト著 / 日暮 雅通訳早川書房 (2006.10)ISBN : 4150115850価格 : ¥1,050通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るAmazon■感想 この作品、おもしろ…

アレクサンドル・デュマ『三銃士』友を選ばば三銃士!

どこかの書評で知って佐藤賢一氏の『ダルタニャンの生涯』を読みたくなったのだけれど、そもそも『三銃士』をまともに読んだことがない。こりゃいかん、ということで読み始めたもの。三銃士 上posted with 簡単リンクくん at 2006.11. 4デュマ作 / 生島 遼一…

アラン・ムーアヘッド『恐るべき空白 死のオーストラリア縦断』

私が読んだのは、カンガルーの遺骸の写真(岩合光昭撮影)が印象的なハヤカワ文庫NF版なんですが、今売られているのは、下側の“ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース”版のようです。恐るべき空白posted with 簡単リンクくん at 2006.10.30アラン・ム…

三谷幸喜『オンリー・ミー―私だけを』ウソとマコトの間

かたわらで文庫本を読んでいたカミサンが、ぶふっと吹き出して、「これ読んでみて」と差し出したのがこの本。オンリー・ミーposted with 簡単リンクくん at 2006.10.24三谷 幸喜〔著〕幻冬舎 (1997.4)ISBN : 4877284427価格 : ¥600通常2-3日以内に発送します…

山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』

この本、行きつけの本屋で最初に見かけたときは、あまり買う気はなかった。というか、買うべきか買わざるべきか、随分悩んでしまった。タイトルにせよ表紙・装幀にせよ、申し分ないというか、スタンダートな印象で悪くない。なのに、一気に購入に踏み切れな…

北野勇作『どーなつ』

どーなつposted with 簡単リンクくん at 2006.10.15北野 勇作著早川書房 (2005.7)ISBN : 4150308063価格 : ¥693通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るAmazon■感想記憶の一部を引き換えにしないと入れない場所。乗り手の記憶を…

田中哲弥『やみなべの陰謀』

そういえば『蹴りたい田中』って買い損ねたなぁ、タイトルだけで笑えたのに。今回は無くならないうちに買っておこう、などと本書『やみなべの陰謀』を購入したのでした。帯に、田中哲弥がもう少し勤勉なら、日本SFの歴史は変わっていたかもしれない。 大森望…

ライダ・モアハウス『アークエンジェル・プロトコル』

ハヤカワ文庫SFの新刊、ということで見つけて即購入。アークエンジェル・プロトコルposted with 簡単リンクくん at 2006.10. 1ライダ・モアハウス著 / 金子 司訳早川書房 (2006.9)ISBN : 4150115818価格 : ¥987通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビ…

恩田陸『六番目の小夜子』 a boy meets a girl

『球形の季節』がおもしろかったので、続けて恩田陸の小説を読むことにした。最近の作品へ進むか(というか、どうもSFっぽい要素が強いらしい『光の帝国』を読むか)どうか迷ったのだが、『球形の季節』が第二作だということなので、折角だから有名なデビュ…

恩田陸『球形の季節』

このあいだ、たまたま家族で本屋に寄った際、各自何か本を買うか、ということとなった。カミサンが選んだのは桐野夏生『グロテスク』、ムスメはあさのあつこ『The Manzai 3』、ムスコはマンガとゲームの攻略本はだめよ、となったらふて腐れて何も選ばず。自…

フィリップ・ホセ・ファーマー『緑の星のオデッセイ』 落丁ぅ〜〜?!

以前、会社が早く引けて荻窪のささま書店に寄った際に買った本。この、ささま書店と言う古本屋がなかなかの癖もの。荻窪あたりの古本屋としては、結構広い方で品揃えも豊富であり、ファンも結構いるらしい。はてなダイアリーにもキーワード登録されている(…

ピーター・メイル『南仏プロヴァンスの12ヶ月』『南仏プロヴァンスの木陰から』

前の記事3件の“シャクルトン/エンデュランス号”モノを買ったあとに思ったのは、「南極遭難モノを続けて読んだら、きっと暖かいところの話が読みたくなるだろうなぁ」などということ。ちょうど、BlogPeople経由で“「南仏プロヴァンスの12か月」ピーター・メイ…

エリザベス・コーディー・キメル『エンデュアランス号大漂流』

シャクルトン本第3弾。エンデュアランス号大漂流posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11エリザベス・コーディー・キメル〔著〕 / 千葉 茂樹訳光文社 (2006.7)ISBN : 4334784348価格 : ¥620通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細…

アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』

シャクルトン本第2弾。第1回のランシングの本と一緒に買っていたのだが、読むのは後にした。本人がカッコ付けて書いていて、第三者の評価が全然違ったら、幻滅しちゃっていやだなぁ、と思ったため。エンデュアランス号漂流記posted with 簡単リンクくん at…