エリザベス・コーディー・キメル『エンデュアランス号大漂流』
シャクルトン本第3弾。
エンデュアランス号大漂流
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11
■紹介&感想
この本は、写真が多い&内容も簡単になっていて読みやすい、ということで、息子に読ませようと思って買ったもの。内容自体は、ランシングの本に含まれる範囲内。ただし、写真は、ランシングのものより格段に多い。
この本あるいは他の2冊にも掲載されている写真は、シャクルトン探検隊のメンバーだったジェイムズ・フランク・ハーレーによるもの。ハーレーという人は、写真撮影のみならず、さまざまな工作を工夫して、遭難生活に貢献したらしい。本人が撮影している姿の写真もあるが、もちろん1915年当時なので、三脚に据えた大きな箱で写真を撮っている。
彼もエレファント島に残されたメンバーの一人なのだが、シャクルトンが迎えにきた時にはさすがに、皆、士気の衰えを隠せないボロボロの状況だったらしいにも関わらず、到着したシャクルトンのボートを皆が歓声で出迎えるシーンを、そのデカい機材でしっかり写真に残している。
シャクルトン探検隊の物語については、ハーレーの写真が沢山残されていて、生々しい情景を振り返ってみることが出来る点が20世紀的。そのハーレーの写真140枚を収録したというのが、下記の本。ちょっと高くて入手できてません。
■他のシャクルトン本の紹介と感想
- アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』の紹介と感想
- アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』の紹介と感想