レベッカ・ブラッド『ウェブログ・ハンドブック』
インターネットの流行ものについてはネットで読めば十分、というポリシーなのだが、この本については、技術書ではない、というところが気に入って購入してしまった。
■内容
1999年からWeblogを書き続ける著者による、Blogに興味を持った人・これから始めようとする人に向けての、Weblogの紹介と書き始めるにあたってのアドバイス。
Weblogとは何か、何が得られるのか、Weblogを書くという事や読者、ネットワーク・コミュニティとどのように向き合うべきか等について、具体的なエピソードを交えて平易な語り口で説明している。
■感想
Weblogを始めようとする人が、これから自然に感じたり行ったりするであろうことを書いた本。あるいは、既にWeblogを書き慣れた人が、日頃感じており、行っているであろうことを書いた本。
というのが、本書を読んでの印象。
というのも、この本に書かれたWeblog運営についての主な内容は、Weblog(あるいはHPでも)を書き続ければ自然に学んでいくようなことだろうし、経験の長い人であれば既に十分理解していることだと思うからだ。Blogを書き始めて3ヶ月にもならない自分にとっても、そりゃそうだよな、というところが多かった。
そういう意味では、本書の内容に新味は少ない。ただ、初心者には良い道しるべは有用で、自分がなんとなく感じていたことを明確にし、すっきりと整理してくれたように思う。ベテランにとっても、理解はしていても迷いを生じることがある、というのも世の常なので、スタンダードな道を示してくれるものがあるというのは、いいことだろう。特に、本書の著者のように理想主義的な人物がまとめてくれたスタンダードであれば、その理想論が、迷いを生じ「初心に帰る」ことが必要になった時には貴重な助けとなるのではないだろうか。
ただ、『ウェブログ・ハンドブック』というからには、もう少しクリアーにWeblogというものを定義してほしかった。その点は、若干、欲求不満
■関連リンク
数ある感想の中から1件。ウェブログハンドブック@bamboo pine
理解した基本的なメッセージは、
・ 「気取らず、素直にやれ」
・ 「無理せず、楽しくやれ」
・ 「隣近所と仲良くやれ。まめさが大事だ」
・ 「積極的に、しかし後先を考えてやれ」
と言う感じ。(こういう文章の暖簾を飲み屋で見たな)
この要約には大納得。
- WeblogHandbookReview『ウェブログ・ハンドブック』書評リンク集
- はてなダイアリー - ウェブログ・ハンドブック
- 訳者yomoyomo氏による『ウェブログ・ハンドブック』サポートページ
著者レベッカ・ブラッドや訳者によるWeblog関連の著述を含め関連リンク有り。
- 装丁について
この本の独特な装丁については、どうやら悪評フンプンたるものがあるけれども、わたしゃ、IT物っぽくないポップさがあって、いいと思うんだけどなぁ(イナカもんです。ハイ) 装丁については、“ウェブログ・ハンドブック@deadman - 今日死んだひと”で、プロの視点から詳しく解説してくれている。