メディヘン5

時々書く読書感想blog

『困った時のMTBメンテナンス』 やってみることが大事だけど

困った時のMTBメンテナンス
バイシクルクラブ編集部編
エイ出版社 (2002.11)
通常1-3週間以内に発送します。

■内容

端的に書けば自転車整備の入門書。それ以上でもそれ以下でもない、シンプルなハンドブック。自転車を趣味にしてみようかと思い立った初心者が困りそうなトラブルを次の4パートに分類して掲載。
 

パート1:日常レベルの小さな「困った」(初級編)

  - 洗車や注油、ネジの増す締めなどの日常的なメンテ方法。

パート2:部分ごとのよくある「困った」(中級編)

  - ブレーキ、変速機、チェーン、サスペンションのメンテ方法。

パート3:雲散霧消!(カスタマイズ)

  - タイヤ、ペダル、シート、ハンドル等の交換方法。

パート4:走行中の深刻な「困った」

  - パンクからワイヤー切れまで、走行中に生じそうなトラブルへの対処方法。


説明は写真中心でわかりやすい。たとえば、「洗車」についてだけで、大小39枚も写真を使用。ちなみに、「パンク修理」については写真29枚で、パンクより洗車の方が大ゴトなところが可笑しい。

■感想

ハードウェア絡みのノウハウというのは、自転車屋さんや先輩などとの生の接触の中から、手を動かして身につけていった方がいいのだろう。しかし、身の回りにそういう手ごろな先達がいない自分のような人間には、こういう本も取っ掛かりとして役立ちました。実際に自転車に手を触れていじくってみると、本で読んだだけの頭の中での想像とは大違いのところがあって、あくまで「取っ掛かり」にしかならない感じだけれども。単に自分が不器用なだけかな?
 
この本自体は、レイアウトも丁寧でわかりやすい上、装丁もシンプルで、あまり安っぽさがないところがGood。ということで、通勤カバンに1冊放り込んでおります。通勤途中にときどき開き、今度は愛車をあーしてやろう・こーしてやろうという妄想で、疲れた頭をなぐさめているというわけです。

文庫サイズとは言うものの、写真タップリで600円というのはお買い得感高し。