『アイ・アム・レジェンド』 ウィル・スミスって……
先日、少々時間が出来たので映画館で鑑賞。
DVDは出てないわけだけど“絵”がないのも悲しいので、原作(未読)の紹介を貼っておこう。
- 作者: リチャード・マシスン,尾之上浩司
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/11/08
- メディア: 文庫
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映画の冒頭、日没を気にするシーン。SF系の映画で日没を気にするとなれば……ははあ。というわけで、夜になると「何か」が襲ってくるのであった。
ウィル・スミスと言うと、『メン・イン・ブラック (映画で覚える英会話―アルク・シネマ・シナリオシリーズ)』や『アイ,ロボット [UMD]』のタフな刑事役が記憶に残っている。しかし、この映画では、孤独さを癒そうとするシーンや、家族兼相棒のシェパード犬を可愛がる姿、白衣を着て研究にいそしむ姿など、タフガイとはちょっと異なる姿が印象的だった。
映画全体の感想については、どうも流れに乗れなかった、という感じ。無人のマンハッタンを始めとする特撮は見事だし、ハリウッド製だけあってアクションはドキドキものの大迫力だし、前述の通りウィル・スミスも悪くはない。だけど、どうもストーリーにのめり込むことができなかった。blogの評でも、「前半はいいんだけど後半が……」という感想が多い。
脚本の問題をあげる人が多いようで、それもあるんだと思うけど、個人的には「ウィル・スミスがフツーの“良い人”だから」という説を提唱したい。後半部の主人公は抑えてきた狂気を表に出していくわけで、スミスもそこを頑張っているのはわかるんだけど、どうも空回りっぽいような。きっと本人はまじめな努力の人で、それが透けちゃうんじゃないのかなぁ。ラストのクライマックス、主人公が「為すべきことに気づく」シーンは結構気に入ったんだけど……
いずれにせよ、映像は見事で一見の価値はあり、かと。