メディヘン5

時々書く読書感想blog

高千穂遥『ワームウッドの幻獣』 復活! ”クラッシャージョウ”

とりあえず一発目は、久々に本屋で見つけて、驚きのあまり速攻で購入してしまった、”クラッシャージョウ”の新作。

ワームウッドの幻獣
高千穂 遥著
朝日ソノラマ (2003.10)
ISBN : 4257770171
価格 : ?580
通常2-3日以内に発送します。

■あらすじ

Amazonのカスタマーレビューによれば)なんと、13年振りの新作だそうです。
出版は例によって朝日ソノラマだけど、今のソノラマ文庫の読者は知らんよ”クラッシャージョウ”なんて、と思ったら、シリーズを改稿してたのね、高千穂先生は。これはちょっと、読みなおしてみたいかも。
 
さて、この作品、父親同士がライバルであったジョウのチームとクラッシャー三姉妹のチームそれぞれが、幻の生物のハンティング競争に赴く二人の富豪の護衛を勤めるという筋立て。
 
シリーズ復活に相応しく、美人クラッシャー3人組のライバル登場やら、アルフィンのビキニ姿でのミスコン審査やら、サービス多めかも。イラストはもちろん、安彦義和。

■感想

スペースオペラのお約束ごとの説明に余計な紙幅は費やさず、淡々と話がすすむあたりは、いかにもクラッシャージョウで、プレーンなスペオペのお手本という感じ。
 
しかし、文章が淡々としているのはいいけど、妙にジョウがサバサバしすぎちゃってて、キャラが弱い感じ。昔の作品は、もっと熱血していたような気がするんだが。このジョウのキャラクターが復活後の新路線ということ?
 
読んでいるこちらが、最近のジュブナイルものの感情過多気味描写に毒されちゃっているのかな。
 
なんのかんの言って、懐かしくなって映画版が見たくなったしまった。映画版も、スペオペものとしては、出色だったよなぁ。

全体に淡々としすぎて今一ノリが悪かったけど、安彦さん描くところのアルフィンのビキニに免じて★★★。