メディヘン5

時々書く読書感想blog

ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟(2) 天の果実

1巻を読んだ時の興奮が湧かない。これはどうしたことか。『天空の秘宝』『ダイロンの聖少女』という2册の“なんだかなぁ〜”というスペースオペラを先に読んでしまって、醒めた気持ちになっていたせいかもしれない。

タフの方舟 2
ジョージ・R.R.マーティン著 / 酒井 昭伸訳
早川書房 (2005.5)
ISBN : 4150115168
価格 : ?735
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ふたたび手に取ってパラパラとページを見返せば、2巻収録の4作品も出色の出来映え。特に「魔獣売ります」は、陰鬱な雰囲気の中に闘技場の戦いの興奮を漂わせていてなかなか。また、主人公タフが商人の枠を踏み越えてしまう最終作「天の果実」ラストの、タフとトリー・ミューンの迫力溢れる論争シーンには思わず引き込まれた。

う〜ん、そうやって思い返すとやはり名作。
読んだ時の自分のノリの問題かな。