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時々書く読書感想blog

ジョン・スラデック『蒸気駆動の少年』 勝手に集計・ベスト収録作品

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

いやー、おもしろかった。もう、2008年上半期マイベスト決定!(いや、読んだのが6月だったもんで)

収録作品が23本もあって、おまけに作品のジャンルというかタイプがさまざま。その数の多さとバリエーションの広がりがこの短編集の魅力の一つだろうけど、これだけのゴッタ煮となると、世の人々はどのタイプの作品を好んでいるかがちょっと気になる。

というわけで、文末にある約30のblog等を読んで、どのあたりの収録作に対する言及が多いか調べてみました。だもんで、“ベスト収録作品を勝手に集計 ”というこのエントリーのタイトルはちょっと偽りあり。まあ、言及されているイコール気になった・評価した作品が多かろうということで。

言及数の多い順リスト

  • 第1位「血とショウガパン」(言及数=17、以下同じく)
    • やはりグリム童話知名度が寄与したか? 発禁直前まで行ったという残酷描写が今の時代にはちょうどいい刺激なのかも。
  • 第2位「教育用書籍の渡りに関する報告書」(15)
    • これは自分も好きな作品。ほのぼのかつ雄大な情景がたまらない。
  • 第3位「ピストン式」「ホワイトハット」(14)
    • 収録作の中でも少数派のアクション系2編が同数で3位。
  • 第5位「高速道路」(13)
    • なんとも気怠い抒情派作品がベスト5にランクイン。

以下は順位のみということで。

  • 第6位「ゾイドたちの愛」(12)
  • 第7位「古カスタードの秘密 」「密室 」「不在の友に」(11)
  • 第10位「最後のクジラバーガー」「見えざる手によって」(10)
  • 第12位「不安検出書(B式)」(9)
  • 第13位「超越のサンドイッチ」「息を切らして」「蒸気駆動の少年」(8)
  • 第16位「ベストセラー」「悪への鉄槌」「月の消失に関する説明 」「神々の宇宙靴」(7)
  • 第20位「小熊座」(6)
  • 第21位「おつぎのこびと」「おとんまたち全員集合!」(5)
  • 第23位「アイオワ州ミルグローブの詩人たち」(4)

勘違い等有ろうかと思いますが、ご容赦を。

感想リンク集

上記の言及数の勘定は、次のblog等を拝見して行いました。勝手ながら敬称略・順不同で掲載させていただきます。

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