『マクロス・ゼロ』&『スチームボーイ』
先週借りた『エレクトラ』に続いて、今週の映画は『スチームボーイ』をレンタル。ついでに、年末から1巻づつ観てきた『マクロス・ゼロ』の最終巻。普通は、片方づつ観るのだが、同じアニメということで夜中に続けてみてしまった。
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- なんというか、ボーイ・ミーツ・ガールをSFの舞台にぶち込むというのは、初代マクロスから変わっていないな、と。
- 戦闘機がバリバリ変形しまくる空中戦はもちろん、陸戦兵器までガンガン動くメカアクションは流石にすごい。CG技術のセルアニメへの応用ということなのか、作っている人たちも進化してきたということなのか……このスピードとテンポで、合体・分離を繰り返す合体ロボットものが観たいなぁ。しかし、2002 年の『マクロス・ゼロ』でこうなんだから、今のアニメはもっと凄いのだろうか。
- 4巻前後の「しみじみしたシーン」が以外とよかった。歌声に合わせてジャングルに花が満ちて行くシーンとか。声優・スタッフの力量もあるのだけれども、監督・河森正治という人が丁寧な人なんだろうなぁ。
総じて、メカモノ嗜好の自分には河森監督の近作が観たくなる出来。というと、例のアクエリオンか。パチンコのおかげで貸し出し中が続いてるんだよね。
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『スチームボーイ』については、大友克洋監督が凝りまくって、予算・製作期間とも大幅オーバーしたあげく、製作収入はそれほどでもなかった……つまり失敗作という認識で見始めた。とは言え、あの大友が「凝った」というのだから、大向こうには受けなくともスゴいところがあるのではないか、という期待はあった。
見終わった感想では、やはりこれはイマイチだなぁ、と。
デザインや美術にはすなおに感心したし、楽しめた。アニメとしての動きもいいんでしょう。ストーリーも別に(普通のアニメとして)破綻があるわけではない。でも、なんだかピリっとしない。
思うに、主人公が善玉・正義の少年だからいけなかったんではないだろうか。マンガでも、原作版『アキラ』では、後半、ケイが正義の味方っぽくなっちゃうと、彼女の出てくるところで調子が狂うような気がした。善玉も悪玉もない昔の『童夢』とか『気分はもう戦争』の方が、スムーズに没入して読めたような……