メディヘン5

時々書く読書感想blog

創元文庫創刊50周年記念 復刊リクエスト募集

悪漢と密偵さんの記事で知る。

2009年、東京創元社は文庫創刊50周年を迎えます。これを記念して、弊社では読者の皆さまからリクエストを募っての文庫復刊を企画しています。

<略>

■リクエスト受付締切 2009年2月末日

東京創元社|文庫創刊50周年記念 復刊リクエスト募集のご案内

とのこと。

自分的には、未読のものを中心にここらあたりをぜひお願いしたい。
未読のものは予約を入れてもいいくらいだなぁ。


黙示録3174年 (創元SF文庫)

黙示録3174年 (創元SF文庫)

終戦争後、文明が崩壊した世界で、辺地の修道院に保存されていた科学知識を巡る物語。

ウォルター・ミラー・ジュニア転じて水鏡子、という話を始めて聞いたとき、ふーん、そういう作家もいるんだ、今度読んでみようと思ったものだけど、それ以来、めぐり合っていない。こちらの詳細レビューを読むと、やっぱり読みたくなってしまう。というか、ぜひ読みたい。

理系離れや世界経済崩壊の危機に直面する昨今の状況にも向いたテーマでは?というのは言いすぎか。


ドラキュラ紀元 (創元推理文庫)ドラキュラ戦記 (創元推理文庫)ドラキュラ崩御 (創元推理文庫)

キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』『ドラキュラ戦記』『ドラキュラ崩御』の三部作。
吸血鬼ドラキュラをネタにしたヴィクトリア朝に始まる歴史改編もの(詳しい紹介はこちらへ)。

キム・ニューマンは、“ウォーハンマノベル”で吸血鬼ジュヌヴィエーヴを生み出したジャック・ヨーヴィルの本名(ペンネームの場合、本名義というのか?)。ジュヌヴィエーヴはこちらの三部作にも(設定は違えど)登場するとのこと。以前、ウォーハンマー第1作『ドラッケンフェルズ』の感想にも書いたけど、こちらの三部作も読みたくてしょうがない。

ウォーハンマーノベルで美少女吸血鬼ジュヌヴィエーヴは再登場済み。ライトノベルでも吸血鬼が一般化し、さらには『ディファレンス・エンジン』でヴィクトリア朝歴史改編に注目が集まる今、再刊するしかないじゃありませんか。(来年もそうかはわからんけど)



川の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

川の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

星の書 (創元SF文庫―黒き流れ)

最後は、書影さえAmazonに登録されていない、かわいそうなイアン・ワトスンの“黒き流れ”三部作。これは既読。

現在、http://d.hatena.ne.jp/lockedroom/のあやさんが、一冊づつ感想を書いておられ、最後の『星の書』まで進んだらどういう結論になるんだろうとドキドキしなかがら見守っているんですが、私、この三部作大好きなんです。

“黒き流れ”によって分断された大河の両側にのみ人が住む世界を巡る冒険の物語。

ジェンダーSFとかメタフィクションとかいう話は手に余るんだけど、ちょっと強情な元気娘が活躍する異世界大冒険活劇として十分楽しい。しかも、先が読めない超展開。これが絶版というのは残念。ぜひ復刊して欲しい。

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