メディヘン5

時々書く読書感想blog

機本伸司『僕たちの終末』

僕たちの終末 (ハルキ文庫)作者: 機本伸司出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2008/05/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (47件) を見る僕たちの終末作者: 機本伸司出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2005/05メディ…

E.R.エディスン『ウロボロス』

家族で西荻窪駅前のラーメン「ひごもんず」に昼ごはんを食べに行く途中、古書店の「にわとり文庫」で購入。にわとり文庫は小さなお店で、欲しい本がいつも見つかるわけではないのだけど、たまに行くとおもしろい本が見つかるんだよなぁ。ウロボロス (創元推…

ジャック・ヨーヴィル『ドラッケンフェルズ』

0mbさんの熱烈な推薦を読んで購入。ウォーハンマーノベル ドラッケンフェルズ (HJ文庫G)作者: ジャックヨーヴィル,クリステルスヴェーン,待兼音二郎,崎浜かおる,渡部夢霧出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2007/09/29メディア: 文庫 クリック: 22回こ…

椎名誠『パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り』

一時、カミサンが椎名誠のエッセイを何冊も買ってきた時期があって、その頃、酒を飲んだ後に買って帰ったもの。カミサンが椎名誠を読むようになったのは、『岳物語』を読んで以来。男の兄弟がおらず、男の子はよくわからないと言っていたのだけど、椎名誠の…

冲方丁『スプライトシュピーゲルIV テンペスト』&『オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog』

なんかもう、遊び=シュピーゲルだからこそ贅沢・豪勢に行こう!*1と言わんばかりの大盤振る舞いでありました。スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)作者: 冲方丁,はいむらきよたか出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2008/04/19…

桜坂洋『All You Need Is Kill』

桜坂洋という人、2,3年前に読んだ『スラムオンライン』(→感想)を気に入って、他の作品も読みたいもんだと思っていたのだけど、売れ筋らしい<よくわかる現代魔法>シリーズはちょっと表紙が……ということで機会がなかった。そうこうするうち、『SFが読みた…

スカーレット・トマス『Y氏の終わり』

この小説はもちろん著者ももまったく知らない人。巡回先のblog各所でのきなみ好評でひどく気になった上、あらすじを見るといかにも自分の好み。ムラムラと読みたい欲求が高じてbk1に注文したのでした。 Y氏の終わり (ハヤカワ・ノヴェルズ)作者: スカーレッ…

『evangelion:1.01 you are (not) alone.』

Amazonでの予約開始後、即申し込み。先週の水曜くらいに届いていたもの。週末になってようやく余裕ができ、ムスメ(高1、現在『銀魂』などジャンプ系ヌルヲタを自称)、ムスコ(中1、ガンプラとスマブラの人)と共に鑑賞。ちなみにこの2人のエヴァ歴は、1)コ…

小林泰三『天体の回転について』

小林泰三という人はホラー&スプラッタの人だと思って敬遠してきたのだけれども、『海を見る人』を読んで、その抒情ハードSFというような雰囲気に感激。以後、自分的には、「注意して読むべし」という作家となった人。『SFが読みたい! 2008年版』の刊行予定に…

ローアル・アムンセン『南極点』 計画的犠牲にもとづく成功

会社帰りに古本屋で購入。世界で初めて南極点に到達したアムンセン*1。))自身による探検記。現在店頭に並んでいるのは中公文庫BIBLIO版の『南極点征服』(谷口晋也訳・237ページ)で、こちらを買おうと思っていたのだが、買う前に行きつけの古書店「ねこの手…

ケネス・ブラウワー『宇宙船とカヌー』

ちくま文庫1988年刊行・定価800円、現在は在庫切れ。なんとなく Amazonで値段を見たら、マーケットプレースで中古700〜2,500円からコレクター商品12,600円(!)の値が。全然、知らない本で、行きつけの古本屋で偶然見つけて買ったんだけど、実は人気の本だった…

アーサー・C・クラーク逝去。

いつも拝見しているblog各所の記事で知りました。SF作家のアーサー・C・クラーク氏が死去--「2001年宇宙の旅」など作品多数@C-NET あぁ、ついに、その日が……この巨匠の作品に思い出を持つ方は多いでしょうね。

冲方丁『ばいばい、アース』

2007年の9月〜11月に1巻から3巻まで月一で出た後、最終4巻が止まっていた『ばいばい、アース』。じりじりしていたら、2月にようやく4巻が出ましたね。あとがきか解説に間が開いた事情が出ているかと思ったけど、何もなかった。 舞台は、空に聖星<アース>が…

ゼナ・ヘンダースン『ページをめくれば』

ページをめくれば (奇想コレクション)作者: ゼナ・ヘンダースン,安野玲,山田順子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/02/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (49件) を見るゼナ・ヘンダースンと言えば、<ピープル>シ…

ハーヴェイ・ジェイコブズ他『グラックの卵』浅倉久志編訳

積読積滞本の1冊。グラックの卵 (未来の文学)作者: ハーヴェイジェイコブズ,Harvey Jacobs,浅倉久志出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (33件) を見る浅倉久志選による<ユーモアSF…

本棚.org復活 \(^o^)/

2月下旬に本棚.orgが本格的に復活した模様。 「Railsに書き直して高速化しました。」ということで、以前に比べて大幅に速くなっており、使っていてあまりストレスを感じなくなった。ちゃんと動くようになると、やはり本棚.orgのシンプルなインタフェースも捨…

ポール・オースター『幽霊たち』

最近、ポール・オースターってよく見かけるよなぁ、流行っているのかね、などと思っていたら、信愛書店の海外小説文庫本コーナーに数冊。他の2冊はエッセイだったので、まずは小説を読んでみるかと購入。……しかし、そもそも何故ポール・オースターという名前…

西荻窪・古本屋巡り 〜最後の晩餐編〜

カミサンがレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の写真はないか、と言う。手伝っている教会学校でレント(受難節)がらみの資料に使いたいらしい。しかし、そう言われても、そんなものがホイホイ出てくるわけが無い。でも有名な絵だし、古本屋で美術書…

ラノベ三本立て<バッカーノ!><パラベラム><フルメタ>

ここ一月ばかりの間に読んだライトノベルをまとめて。

眉村卓『司政官全短編』

会社帰りに信愛書店で発見即購入。創元SF文庫なのにSFコーナーではなく、推理小説の間に挟まっていた。分厚さで目立っていたからいいものの、見逃してしまうではないか。創元はみんな推理コーナーというローカル・ルールとかあったっけ? しかし、『不確定世…

SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2008年版』

ベストセラー・リストとあまり縁の無い読書生活を送っていることもあって、この手の本(?)は買ったことがなかった。しかし、これだけblogで触れられていると、やっぱり気になって購入。表紙の「早川さん」効果もあるかな……購入したのは出張帰りの羽田空港。第…

高野秀行『幻獣ムベンベを追え』

最近、小6のムスコが本を読まないと言う。このタイトルは彼のツボだろうと思って置いておいたら、早速読み始めたらしい。久々のあたりでありました。幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)作者: 高野秀行出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/01/17メディア: 文庫…

アプスレイ・チェリー・ガラード『世界最悪の旅』

チェリー・ガラードという人の名前は、キム・スタンリー・ロビンスンの『南極大陸』(→感想)で知った。仰々しいタイトルは、原題も"The Worst Journey in the World"。世界最悪の旅―スコット南極探検隊 (中公文庫BIBLIO)作者: アプスレイチェリー・ガラード…

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』監督:ガイ・リッチー

パッケージのデザインを気に入ってレンタル。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2007/05/30メディア: DVD購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (69件) を見る…

アイリーン・ガン『遺す言葉、その他の短篇』

一年越しの積読本。表紙の少年がちょっと不気味。遺す言葉、その他の短篇 (海外SFノヴェルズ)作者: アイリーンガン,Eileen Gunn,幹遙子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (42件) を見る ウィリア…

『アイ・アム・レジェンド』 ウィル・スミスって……

先日、少々時間が出来たので映画館で鑑賞。 DVDは出てないわけだけど“絵”がないのも悲しいので、原作(未読)の紹介を貼っておこう。アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)作者: リチャード・マシスン,尾之上浩司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/1…

藤崎慎吾・田代省三・藤岡換太郎『深海のパイロット』

潜水調査船“しんかい2000”“しんかい6500”の解説。こちら(深海のパイロット@もつくん2の本棚)のコメントを読んで、なかなかおもしろそう、と気軽に買ったのだが……思ったより盛りだくさんで、なんだかお買い得感高し。深海のパイロット (光文社新書)作者: …

デイヴィッド・ウェーバー『反逆者の月2―帝国の遺産―』 戦艦はぁとてもでかい〜

仕事が行き詰まってイライラする→帰宅の途中で行きつけの本屋に寄る→そういう時は気晴らしにスペオペだぁ!というパターンで購入。出だしの「イライラする」というのは大変良くあることなので、“スペースオペラばかりの古本屋”なんていうものがあったらエラ…

フィリップ・リーヴ『掠奪都市の黄金』

会社帰りに行きつけの本屋(信愛書店)にて購入。前作、『移動都市』が好感の持てる冒険SFだったので、安心して読めた。初見の作家の作品の場合、読んでいてどうしても緊張してしまう。強いて原因を分析すれば、もし、自分の予想とまったく違う方向に話が進…

『ナチョ・リブレ 覆面の神様』主演:ジャック・ブラック

『ベルカ、吠えないのか?』を読んで、一番おもしろかったのが、メキシコのプロレスであるルチャ・リブレのレスラー怪犬仮面と彼の相棒となった犬の物語。で、今週は、ルチャ・リブレをネタにしたこの映画が眼について、鑑賞。ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペ…